Final Fantasy 8 Another Story

バラムガーデンはかの戦いの後再びバラムに戻ってきていた。そのガーデン再び喧騒に包まれている
スコール「お呼びでしょうか?シド校長」
シド「ええ、もうシュウの報告をききましたか?」
シドはいつもと変わらない口調で話し掛ける。しかしその声には少しばかりの強ばりを感じていた
スコール「…はい、由々しき自体となりました」
シド「…ええ」
彼はそう一言いうと大きな世界地図を机に広げた。そこには現在のガーデンの置ける立場と、パワーバランスが描かれている。
シド「さきほどエスタの大統領から緊急伝が届きましてね、エスタがガルバディアからの参戦布告をうけました、そしてガーデンの今戦の参戦を促されました」
スコールは静かにうなずく。SeeDの力はその国の力である、エスタがその力を頼ろうとしたのも無理はない。…もちろんラグナ自身が乗り気であったはずがない、キロスが彼を説得したに違いないが、もうそれはどうしようもないことだ
ガルバディアもSeeDを有し、それとやりあえる唯一の力を保持するバラムガーデンを徴用するのは当然といえる

話を戻すが。
シド「もう、察しているかもしれませんが、今回もスコール君にこのガーデンの指揮を任せたいと思っているがどうかな。」
スコールは、考える。が、事態が事態である。さらにこのような修羅場の数では圧倒的に多くの場数を踏んでいるスコールを始めとする第二次魔女戦争経験者が総指揮を取るべきであることは明白であった。
そして、スコールはそのときもこのガーデンの指揮をとっている。
彼は静かにうなずいた。

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一方、トラビア方面に訓練のため出かけていたジーク以下30名の候補生達はシュウ指揮下のもと一路トラビアガーデンを目指していた
理由は簡単、そこが一番安全であるからだ。
が、なれない雪地での強行軍。皆体力を使い果たしていた。
特に、ピッケ雪原に入ってからは地獄のようであった、ガルバディア軍ならば多足歩行戦車軍で此処を強行突破可能であるだろうが。
そんなことを考えているうちにやっとあの廃墟からかなり立ち直ってきたトラビアガーデンが見えてきた。
ジーク「やっと見えたな」
ヒロ「全くだ、うちの教官は鬼だぜ」
リサ「しっ、馬鹿!そんなこと言うと教官に五体ばらされるよッ!!」
・・・
そうゆうこというお前が一番うるさいぞっとヒロ及びジークは心の底から思いまくっていたがとてもそんな気分にはならない。



シュウ「(確か、セルフィの親友が此処にいるってきいてたんだけど・・・。)」
シュウは、SeeD候補生である30名と、このトラビアガーデンにいる全生徒に状況説明するためにこのガーデンの最有力者である彼女を探していた。
デブっち「ん、あんまみぃへん顔やなぁ??お姉ちゃん何処の人なん?」
こんな書き方をすると中年親父がナンパをしているみたいではあるが彼はデブっち8歳である。
シュウ「あ、えと〜〜、此処の責任者が何処にいるか知ってるかなぁ?んと、セル・・」
デブっち「セルフィ姉ちゃんの知り合いなん!!ならバラムの人なん!?うわ〜い!!キリカねえちゃ〜〜ん!!」
シュウ「・・・ぁぁ(疲)、セルフィがいっぱいね(苦笑)」


何分か後、俺たちは教室に集められた。そこ教室は優に500人は入ろうかという巨大な教室である。最近やっと復旧したらしい
おっと、シュウ教官・・
シュウ「皆よく聞いて、重大な事件がもう一週間前に発生していました。ガルバディアとエスタが・・・戦争を始めたわ。」
・・・一瞬、時間が凍りつく。そして部屋は一気に喧騒に包まれてゆく・・・。
シュウ「しずかにっ!」
よく通る声が空間を貫く、そうだ、今騒いだって何にもならない。自然と静まる空間にシュウとともに教室に入ってきたキリカが口を開く
キリカ「今聞いたように、ガルバディアはエスタを攻めます、月の涙の被害著しいエスタは苦戦を強いられるでしょう、ですが、我々ガーデンの方針としてはガルバディアと相対すると決めました。その理由は、ガルバディアの目的がルナティックパンドラにあるという情報が入ったからです。」
・・・・ルナティックパンドラ、エスタを崩壊へと導いた魔の巨塔である.


その後,非戦闘員を切り離すことを決定,最善の選択肢はバラムにいってもらうことだろうが,もう今頃はバラム周辺の海などガルバディアに制圧されていることだろう,よってかつて,エスタ大統領であるラグナ自身が一度訪れた「シュミ族の村」を訪れ,一時保護してもらう計画が立てられた.

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ジーク「で,俺たちはこのピッケ雪原にとどまり,可能な限りゲリラ戦法を仕掛け,敵さんの戦力を漸減させるってわけだ」
俺ら3人はひとつのパーティを組み今はトラビアガーデンの周辺を偵察,警戒していた.
ヒロ「妥当な案だな,今はそれぐらいしかできないだろう.いわゆる特殊部隊扱いってことだな」
俺たちがそう話しているあいだもリサは一心不乱に地図にこの土地の状況から地形の利をたたき出すため地図とにらめっこしている.
・・・そういえば彼女はサバイバル術に酷く長けていたことをいまさらながらに実感する.
しかし,その技術こそが命を救う鍵になりえるのだから今となってはこのパーティでよかったと思う.
シュウ教官の予想では,このトラビア地方からエスタに雪崩込むガルバディア兵は20万ではないかという話だ.
・・・そんな相手にいかにして戦えというのか?聴いた時は全身を走る戦慄を覚えた
が,徹底抗戦というのではなく遊撃に徹するという方針を聞いて安心した.ここにはまだ平穏があるのだと.