Final Fantasy 8 Another Story

揚陸艇を降り、ホークウィンド平原の涼しい風が吹き荒れていく。
・・・カツカツカツ・・・。
ラッタルを降りてくるシュウ教官が目に入った。しかし、出発時の彼女のそれとはまた違う、雰囲気が伝わってくる。
ヒロ「・・・あの加速、そしてあの顔。何かあったな・・・。」
ジーク「そうだな・・・。が、俺たちには何も伝えられなかったな」
ヒロ「ああ、無駄な混乱を避けるためだろう。混乱した軍隊は何よりももろい。」
ジーク「だな。」
ヒロ「そのうち、説明があるさ。お、そうそう。リサはどうしたんだよ?」
ジーク「は?お前一緒じゃなかったのか?」
ヒロ「いや、降艦してからは見ていないぞ?」


しばし沈黙。


結論


船酔いだな・・・。


リサ「・・・・。うぅぅ・・・・。もぅ、なんで誰も心配して見に来てくれないのかなぁ!?」
ジーク&ヒロ「そんなん必要なかろう?

ぅうううううう!!ごらぁぁぁ!!


すばらしいメテオが我ら二人の頭上に降り注いだのは言うまでもない。


――――――――――――――
1100時
シュウ教官から説明を受けることになった。
シュウ「艇の異常機動についてきっと質問したい人がいると思うから、先に起こった事態を説明するわ。
艇を動かしてから1時間と43分15秒後に微小な推進音を捕らえていたの。始めは、そこまで気にしなかったわ。でも、どうも追跡を受けている様子。それに、この推進音は我々のメディアバンクに無いものだった。ゆえに、レッドlvの警戒態勢に移行、緊急加速ということになったわ。幸い、振り切ることは出来た。が、危機から脱出したとはいえない。今晩は襲撃を受ける可能性が高いものとし、オレンジlvの警戒態勢を維持、今日はココから動かない。明日、もし、無事高速連絡艇がバラムについたなら、ガーデンから指示が下るはず。それまで我々のみで切り抜けるわ。」


その後、俺たちの班は、改めて、装備を見返してみる。GF,魔法,アイテム。
ヒロは、早速ガンブレードリボルバー」の整備を始めた。タイミングよくトリガーを引くことで他の武器のそれとは比べ物にならない破壊力を持つ代物だ。だが使用者が少ないのは、その扱いの難しさにある。うまく扱えるものは本当に極少数なのだ。
その点、スコール教官があの戦いの最後に見につけており、彼の愛刀となったガンブレードライオンハート」は、他のガンブレードの追随を許さない高度な武器に昇華されているという。