創造するのは自由。

常に、何かに背中を見せている私が、私を喪失していく世界。
自我無き世界、空想の空、緋色の海。

空想の中でもだえ苦しむ私を、小さな赤き赤き目が見下ろしている。
それは冷たくも温かみを帯びているが、その手は常に紅きものを欲して狂おしく舞う。

旋律が体にあたり、その世界が発生し崩壊を繰り返す連続性の中の私は、足そう空間に身を委ね、変質しつつ空間をさまよう。
耳朶を敲く、その旋律はとどまることは無い。