私は化学を愛す!

あ?気でも狂ったかって?


NO!


断じで違う!そう、私はまたもや化学のそのすばらしさに魅了されてしまったのです。
そう、時間は午後三時十八分を回った時でした、講師より出されたその一言・・・・
「・・・の状態三体のどれにも当たらないのが超臨界流体という・・・」


超臨界流体!!!!!!


この言葉が頭の中をさながら光のごとく駆け巡り私のありとあらゆる想像を掻き立てました!!
そう!物体それぞれには超臨界流体になる点が存在するのです!


その前に超臨界流体って何よ?


すんません、説明してませんでしたね、ある一定の条件を満たすと気体だろうが液体だろうがその概念は崩れ、空間を自在に移動可能な流体となることなのです!
水なら22気圧、370℃であります。
この瞬間、水は流体となるのです。つまりこの条件以上の水は物としての物理法則が水に当てはまるようになるのです。
たとえばボイラーはこれを応用します。ボイラーとは高温の水蒸気がタービンをまわすことで有名ですが、この水蒸気が流体となればどうなるか想像がつきますか?
そう!超臨界状態の水は高い位置にくれば位置エネルギーをもち、パラメシアのように振舞うのです、つまり、砕いて言うなればボイラーの能力は飛躍的に上昇するのです。


さらにさらに!
この現象は約三十年前ぐらいに発見されたばかりなのです、にもかかわらず1940年10月26日、舞鶴工廠で完成した陽炎型駆逐艦天津風」には!高温高圧缶が積まれ、超臨界流体を応用したタービンが使用されていたのだ!さらにさらに1943年5月10日に完成した島風型「島風」にもこれは搭載され実に40.9ノットをたたき出し非公式ながらも世界記録をたたき出したのだ!

何たるすばらしさ!化学は実に偉大である!
聡明な読者諸君にはこの感動が理解できよう!ともに噛締めようではないか!化学のすばらしさを!