ああ、これがZEKU空戦録だったのか

…今やっと友人Yに渡すべき資料の整理が終了した。
テキスト一冊一冊の講義ノート、そして、復習した私のノート
一つ一つまとめあげるごとに鮮明にあの頃の記憶が戻ってくる。授業が終わるたびに質問に行った私、席取りのため新名古屋駅構内を全力疾走していた私、疲れのため机を枕にして爆睡する私、授業前、回答できなかった問題を解きなおしている私、エピスタ文庫でポールペンの替え芯を探している私、地下で空腹で死にそになってへばっている私
「ああ、そんなこともあったなぁ」
私は私の記憶を語りかけてくるノート達に話し掛ける。
彼らはいう
「おまえ、最近だらけすぎだぜ?」
そうだな、素直にそう思えてくる、あの頃は名大生が電車で寝ているのをみて殺したくなった程だったというのに。
「俺たちの役目はおまえを名大に導くことなんだぜ?」
ああ、そうだった。彼らは痛烈に僕を非難する。
パチンとホッチキスで留めてゆく、が
ぐにゃ
となって、貫通しない。太すぎなのだ、留めるには。
それが誇らしかった、確かにある手に取れる自分自身の努力が


ああ、勉強しよう。俺はこのためにこれだけのことをしたんだ。何、怠けてるのか?昔を見習い、今こそ受験生を遥かに凌駕する大学生になるんだ!
僕は大学生になった、目の前にある彼らは今ここにいるべきではない。親愛なるYのよい相談役になってくれればと心の底からそう願う。


頑張れ!Y氏!